KYOTOGRAPHIEの重要な要素の一部を占めるのが、写真と展示会場建築との調和、独自の空間デザインです。このトークでは、これまで共に展示デザインを作り上げてきたデザイナーであるおおうちおさむ(ナノナノグラフィックス代表)と小西啓睦(miso代表)が、仲西祐介(KYOTOGRAPHIE代表)と過去の展覧会や彼ら自身のデザインをたどりながら、空間・デザイン・フェスティバルという切り口で語ります。
小西啓睦
1978年生まれ。NYのParsonsschool of Designでインテリアデザインを学んだ後、NYの建築事務所、日本のインテリア事務所に勤務し、世界の様々な空間デザインに携わる。海外での滞在経験により日本の美意識の深さと自らの日本人としてのアイデンティティーに気づかされる。2010年より京都にて空間デザインを軸に家具設計やインスタレーションを行うデザインネットワークmisoを立ち上げる。
温故知新の信念を大切に先人の残した智恵や技能を学びながら、ただそれを同じように真似るのではなく今の生活環境に適した新たなデザインへと導く新たなジャポニズムデザインを目指す。
プロジェクトごとに様々なジャンルのデザイナーや職人とコラボレーションを行い、空間を通して日本の素晴らしい美意識と技術を世界に伝えるべく現在、京都を中心にプロジェクトが進行中。
おおうちおさむ
1971年生まれ。多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン学科卒。
田中一光に師事、無印良品、資生堂、サルヴァトーレ・フェラガなどのプロジェクトを手掛け2002年に独立、翌年7月に有限会社ナノナノグラフィックスを設立。平面と空間の垣根を超えたスタイルで、展覧会、書籍、C.I.を中心に活躍中。写真関係のデザインは数多く、土門拳、入江泰吉、ロベール・ドアノー、イジス、エドワード・スタイケン、アンリカルティエ・ブレッソン、マルク・リブー等の展覧会や写真集をデザイン。近作には、フジフイルム・フォトコレクションのアートディレクション、小学館創立90周年企画の『日本美術全集』などがある。
『法相宗大本山 薬師寺 食堂 落慶記念』のプロジェクトが進行中。
PRグラフィックと図録を手がけた『ニューヨークが生んだ伝説 写真家ソール・ライター』が4/29からBunkamuraザ・ミュージアム(東京・渋谷)にて始まる。
www.nanogra.com
仲西祐介
1968年生まれ。京都在住。世界中を旅し、記憶に残された光のイメージを光と影で再現している。映画、舞台、コンサート、ファッションショー、インテリアなど様々なフィールドで照明を手がける。アート作品として「eatable lights」などライティング・オブジェを制作。また原美術館 (東京)、School Gallery (Paris)、「Nuits Blanche」(京都)でライティング・インスタレーションを発表する。2013年より写真家ルシール・レイボーズと「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」を立ち上げ、主催する。
参加費
無料
言語
日本語
ご予約用プログラム名
鼎談「フェスティバルをデザインする」