ラファエル・ダラポルタ展で、立体的に配置された大規模な4K高画質モニターへ映し出される「ショーヴェ洞窟」の写真。それを借景に、大徳寺大慈院副住職戸田惺山がその場で組み立てた竹の茶室で茶をたてます。茶碗は陶芸家松井利夫が紀元前五世紀の弥生時代の水田の底土を使い、五千年以上昔の、縄文時代中期に始まる世界でも最初期の技法を使って制作した茶碗《堆朱塗碗型土器(銘 二本松)》を使用。古代に生きた人々に想いを馳せます。
「帰庵 — 竹の茶室」について
茶碗に茶を立て、客人に供する。
日本では、人と人との絆を育むために茶会を開きます。
この三年間、新しくて自由な方法で茶の湯の文化を広めることに、私は駆り立てられてきました。
それが、野点(屋外での茶会)を可能にする、竹でできた簡単な構造で持ち運びができる茶室です。
茶道の伝統的かつ厳格に定められた型を崩すことで、興味はあるけれど茶道を一切知らないような人たちにも、茶を届けたい。
くつろいだ空気のなかで茶碗を供し、茶を感じ、味わってもらいたい。
そして皆さんを俗世から連れ出し、自らをみつめる手助けになればと願っています。
– 戸田惺山
戸田惺山
1967年 京都市生まれ 大徳寺大慈院副住職。同志社大学卒。会計事務所に勤務後、仏の道へ。天龍寺、大徳寺の僧堂で5年半の修行生活をおくる。フランス、ドイツでも座禅指導や教会で読経をした。山歩きが好きで、自然を感じながらお茶を楽しめる帰庵でお茶を点て、日本の四季を楽しんでいる。
稲井田将行
1976年大阪府豊中市生まれ。京都市在住。
同志社大学を卒業後、精密機械メーカーを経て、自然と共存した数寄屋建築の魅力に惹かれ、建築の道へ。大本山大徳寺御用達の株式会社山中工務店へ。茶室などにみられる侘び寂びの独特な空間美を世界に伝える為に、一人で持ち運び、組み立てができる竹の茶室「帰庵」をつくる。日本各地で帰庵を建て、自然を感じながらお茶を楽しむ活動をしている。
こちらのイベントは定員に達したため、お申込み頂けません。
たくさんのお申込み、ありがとうございました!
[参加費]
2,000円
[言語]
日本語
[ご予約用プログラム名]
5/7 帰庵 — 時を超える茶会