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『The Eye of Love』 (1954)は、スイスの写真家ルネ・グローブリが妻リタとの新婚旅行を綴った小さな写真集。旅行先のパリやホテルの一室で撮影されたスナップ・ショットには、若い二人の親密な空間が浮かび上がる。当初、私家版として発行されたこのささやかな本は、写真ならではの技法と私的な視線を制作に持ち込んで、新しい写真世界を描き出し、記念碑的な一冊となった。本展では、この写真集に収録された作品のプラチナプリントを展示、紹介する。
本格的なコーヒーを提供するネスプレッソを無料でお楽しみいただけるNespresso LoveLoungeも併設。

ルネ・グローブリ
1927年スイス、チューリヒ生まれ。1945年チューリッヒ造形芸術大学(現チューリヒ芸術大学)に入学するも、半年で中退し、映像カメラマンの見習いに就く。49年に処女写真集『Magie der Schiene (Rail Magic)』を、54年に写真集『Das Auge der Liebe (The Eye of Love)』を出版。ニューヨーク近代美術館が企画した写真展「The family of Man」(1955)および「THE PHOTOGRAPHER’S EYE」(1966)で取り上げられ、国際的評価を高めた。

ルネ・グローブリ「The Eye of Love, # 535」 © René Groebli, The Eye of Love, # 535, 1953. Courtesy Galerie Esther Woerdehoff, Paris

ルネ・グローブリ「The Eye of Love, # 535」
René Groebli, The Eye of Love, # 535
© René Groebli, The Eye of Love, # 535, 1953. Courtesy Galerie Esther Woerdehoff, Paris

ルネ・グローブリ「The Eye of Love, # 532」 René Groebli, The Eye of Love, # 532 © René Groebli, The Eye of Love, # 532, 1953. Courtesy Galerie Esther Woerdehoff, Paris

ルネ・グローブリ「The Eye of Love, # 532」
René Groebli, The Eye of Love, # 532
© René Groebli, The Eye of Love, # 532, 1953. Courtesy Galerie Esther Woerdehoff, Paris

ルネ・グローブリ「The Eye of Love, # 532」
René Groebli, The Eye of Love, # 532
© René Groebli, The Eye of Love, # 532, 1953. Courtesy Galerie Esther Woerdehoff, Paris

京都文化博物館 別館2階
国指定 重要文化財

〒604-8183 京都市中京区三条高倉
地下鉄東西線または烏丸線「烏丸御池」駅5番出口から徒歩3分

OPEN:10:00-19:00
CLOSED:月曜

入場無料

[関連プログラム]

展示トーク:ルネ・グローブリ
4月16日(日)12:30-13:30 >Detail

© 2017 Naoyuki Ogino
© 2017 Naoyuki Ogino

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[記録動画]

展示トーク:ルネ・グローブリ
4月16日(日)12:30-13:30